マンション経営のメリット「生命保険効果」

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節税とは無縁のサラリーマンでも効果を享受できる⁉︎

マンション経営を始めると生命保険に加入する必要がなくなるという話を聞いたことはありますでしょうか。「まさか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は本当の話です。一体どういうことなのか、みてみることにしましょう。

不動産をローンで購入すると生命保険がついてくる

マンション経営を始めるために不動産をローンで購入すると、ローンに団体信用生命保険というものがついてきます。これはローンの契約者に万一のことがあったときにその時点の残債を一括返済できるだけの保障を付与するもので、保険料は一般の生命保険よりも安く設定されており、毎月のローンの返済金と一緒に支払う仕組みとなっています。
結論からいうと、これがマンション経営を始めると生命保険に加入する必要がなくなるといわれている理由の正体です。
ただし、一般の生命保険では万一のときに家族にキャッシュでまとまったお金を遺すことができますが、マンション経営の場合はキャッシュではなく、不動産であるということに注意が必要です。キャッシュであれば複数の相続人で自由な割合で分けることが可能ですが、不動産の場合は売却しなければ分けることはできません。万一のときに複数の相続人にお金を分ける必要があることがあらかじめわかっている場合には、分ける必要のある金額分だけ別途生命保険もしくは現金を用意しておく必要があります。
また、団体信用生命保険はあくまでローンの残債分しか保障してくれませんので、それ以上の保障が必要という場合には別途一般の生命保険に加入しておく必要があります。ただし、ベースに不動産という資産があるのでマンション経営をしていない人に比べれば保障額はずっと少なくて済みます。

マンション経営が一般の生命保険より優れているポイント

ではマンション経営が一般の生命保険よりも優れているポイントはとは何なのでしょうか。
まず第一に「保険料負担が少なくて済む」ということがメリットとして挙げられます。
大きな死亡保障が得られる一般の生命保険には定期保険と終身保険の2種類があります。
定期保険はその名の通り保障が得られる期間が10年、20年あるいは○歳までというようにあらかじめ決まっている保険です。保証期間中に死亡あるいは高度障害状態にならなければ保険料は基本的に掛け捨てとなりますが、万一に備える保障を買うという観点ではもっともコストパフォーマンスのよい商品といえます。
一方、終身保険は一生涯の保障が得られる保険で、保険料は定期保険に比べるとかなり割高になりますが、解約さえしなければ必ず保険金が受け取れるという点で定期保険にはない魅力があります。

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図は保障を同じ2,000万円として、定期保険の保険期間を70歳までに設定した場合の保険料を比較したものです。外資系ネット保険の会社の保険料なので大手保険会社よりはこれでもかなり割安になっているはずですが、とくに終身保険の保険料はかなり高い水準にあることがわかると思います。
では同じ2,000万円をマンション経営で準備する場合はどうでしょうか。
2,000万円を金利2.2%の35年ローンで借りた場合の毎月の返済額はおよそ80,000円。
この金額に団体信用生命保険の保険料も含まれています。これを仮に家賃9万5,000円で貸し出すと収支としてはプラスの1万5,000円となります。実際の経費は月々の返済金に管理費や固定資産税、事務経費などがプラスとなりますので、収益はもう少し少なくなりますが、ほぼ毎月の実質負担ゼロで先の生命保険と同じ効果を得られることになります。
第2のメリットは、「生命保険は保険金をもらって終わりだがマンション経営の場合はローン完済済みの資産が残る」ということです。
この資産をそのまま相続すればマンションだけでなく、毎月9万5,000円の家賃もあわせて手に入ることになります。相続後もマンションを売却することなく維持し続けることができれば、家賃収入は残された家族の生活費の一部とすることができます。この点はマンション経営の方が生命保険よりもずっと優れているといえるでしょう。
第3のメリットは一般の生命保険よりも「団体信用生命保険の方が加入しやすい」ということです。
生命保険は加入時に審査があり、健康状態が悪いと加入できません。これは一般の生命保険も団体信用生命保険も同じなのですが、団体信用生命保険の方が告知項目が少なく、一般の生命保険よりも加入しやすい傾向にあります。ただし、病気の種類や症状、経過の状態などによっては団体信用生命保険でも加入できない場合もありますので、持病があるという方は注意が必要です。事前によく確認しておきましょう。
第4のメリットは、最近は団体信用生命保険にもいろいろなバリエーションのものがでてきていてニーズに合わせて選ぶことができるということです。一般的な団体信用生命保険の保険金が支払われるのは死亡もしくは指定の高度障害状態になったときのみですが、これに特約を付加することで、三大疾病にかかったときに保険金が支払われるようにしたり、がんと診断されたときに保険金が支払われるようにしたりすることができます。借入をする金融機関によっても選べる特約の種類が異なってきますので、こちらも希望される方は事前に確認をしておくことをおすすめします。どんな特約が選べるかどうかで借入をする金融機関を決めるというのも一手です。

以上、マンション経営を始めると生命保険がいらなくなるというお話でしたがいかがでしたでしょうか。生命保険商品と比較してマンション経営が同様の機能をもちつつ、さらに優れている点があることがご理解いただけたことと思います。
これはマンション経営を始めることで得られるたくさんのメリットのうちのほんのひとつに過ぎません。マンション経営について気になり始めたという方はぜひ、他のコラムにも目を通してみてはいかがでしょうか。